吉倉公園には、芥川龍之介の随筆『蜜柑』の文学碑があります。『蜜柑』は、芥川龍之介が横須賀の海軍機関学校の教官時代に横須賀線内で出会った出来事を題材とした作品です。公園内には文学碑のほか、作品に登場する少女をモチーフにした銅像が建てられています。

JR横須賀駅は1889年（明治22年）に横須賀線の当時の最終駅として開業しました。日本国内では数少ない階段のない駅としても有名で、「階段がひとつもない平坦な人にやさしい駅」ということで関東の駅百選にも認定されています。

塚山公園は「かながわ景観50選」にも選ばれている標高１３３ｍの小高い山の上にある公園です。公園内には、かつて徳川家康の外交顧問として活躍していた三浦按針とその妻お雪の供養塔である「按針塚」が建てられています。塚山公園では毎年４月８日に横須賀市四大国際式典の１つである「三浦按針祭観桜会」が開催され、彼の功績が讃えられます。また、塚山公園は四季を通して様々な自然を見ることができます。とくに春には約1,000本もの桜が咲き乱れます。桜が咲き始める３月下旬から三浦按針祭観桜会が開催される４月上旬にかけて「塚山公園さくら祭」が開催され、公園内は多くの人たちでにぎわいます。